ムーンフォール(Moonfall)
ムーンフォール。
なんだか響きだけはロマンチック~
月みたいなダイヤモンドでも降ってくるわけ?
っていう、なんもおもしろくない例えより
おもしろくない映画。
開始早々、月に突然開いた隙間から、粒々の塊がまるで竜のように出てきた瞬間に、
ホラー映画かと思いましたが、違ってました。
その後の展開は、これまでのSFパニック映画をちょっとずつ拝借してみました、
っていうお粗末さでしたが、これでは終わりません。ある意味、最後を見届けずにはいられないという気にさせられます。
しかし、月が実は巨大な建造物だというあたりで、これは宗教映画だったのか!と真剣に思いました。もしくは、SFパニック映画50周年記念のオマージュ映画とか。それなら、納得ですね。
正直、こういう空から月が降ってくるとか、隕石が落ちてきて、世界中が大パニック。みたいな映画を
「キャーーー、こわいいぃ」
「でも助かってよかったよ~」
みたいに楽しんでいたのは、もう大昔。
「これ、どうやって復興するの?電気はどうするの?ゴミはどこで回収するの?」
ってことのほうが、ものすごく気になるわけですよ…。
主人公はどういうわけか、こんな状況下でもヘリコプターが助けに来てくれるけど、私のような一般人は、たとえ助かったとしても、この世界でどうやって生き残っていけばいいの…?
どのみち、苦しみしか残ってないじゃないの!
って、いつの間にか自分が映画の中の世界の住人になってしまう始末。
映画の内容よりも、復興の見込みも薄い、
凍った世界で生きていくであろう、映画の中の自分の人生に涙した映画でした。